バイオフィルム形成阻害効果に関する論文掲載

1.はじめに

当社のイソプロピルメチルフェノール、ビオゾールリキッドを用いて、虫歯原因菌であるミュータンス菌のバイオフィルム形成阻害効果が確認され、この結果が論文として英文ジャーナルであるPLOS ONEに掲載されました。

表題:Synergetic inhibition effect of Streptococcus mutans biofilm formation by Isopropyl methylphenol based agents
(イソプロピルメチルフェノールベース薬剤によるミュータンス連鎖球菌バイオフィルム形成の相乗阻害効果)

2.要約

虫歯と歯周炎は人間の最も一般的な口腔疾患であり、歯を失う主な原因です。ミュータンス連鎖球菌は一般に、歯の表面上のバイオフィルム形成によって引き起こされる、これらの疾患の主要な病原体であると考えられています。本研究では、4-イソプロピル-3-メチルフェノール(以下、IPMP) とポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 (POEHCO) からなるIPMPベースの薬剤のバイオフィルム阻害効果について調査した結果、IPMP に加えて界面活性剤を使用すると、IPMP 単独よりも顕著に S. mutans バイオフィルムを抑制することが明らかになりました。
さらに、バイオフィルム関連遺伝子 (gtf B、gtf C、および gtf D) の発現に対する IPMP の影響を定量的リアルタイム PCR (qRT-PCR) によって調査した結果、最小阻害濃度以下(MIC)のIPMPが、試験した遺伝子の発現を有意に下方制御することを示しました。これらの結果は、阻害効果が界面活性剤と IPMP の抗バイオフィルム活性によって相乗的に増強されることを示唆しました。
したがって、IPMP ベースの薬剤は、バイオフィルムに起因する口腔疾患を予防する歯磨剤として非常に有用であると期待されます。

論文本文はPLOS ONEのHPからダウンロード可能ですので是非ご参照ください。

ホームへ戻るピックアップ一覧へ